HSPさんの心が楽になる! 場面別、疲れを取り除く対処法
こんにちは、臨床心理士のひろせです。
人間関係、期限に追われた複数のタスク、人ごみなど、現代はストレス社会と言われるほどさまざまなストレスにありふれています。
特にHSPさんは、刺激への過敏さ・繊細さから、心と体の疲れはたまっていくばかり。しかも、なかなかその疲れを取り除けないというのが現状ではないでしょうか。
そこで今回は、HSPさんにおすすめの、疲れを取る方法をお伝えします。 少しずつ蓄積された疲れを取り除いていきましょう。
目次
疲れの原因を探って、原因にあった解決アプローチをとろう
毎日がしんどい、とても疲れる…
そんな疲れの原因は、
「苦手な人と関わらねばならず、気を遣い疲れる」
「頼まれごとが多いけど、断りづらい」
「やることが多すぎて終わりが見えない」など、さまざまです。
疲れには、運動による身体的な疲れと、精神的な疲れ(脳の疲れ)があります。
精神的な疲れは、ずっと考えごとをしたり、強いストレスにさらされ続けたりした結果、脳に疲労がたまることによって起こります。
他者を優先しがちなHSPさんにとっては、精神的な疲労の方が大きいのではないでしょうか。
精神的な疲れがたまると、だるく、気力がなくなり、自信も低くなりがちに。
精神的な疲れが強い場合、ただ体を休めただけでは疲れは取れません。疲れを生じさせているストレスと上手につき合えるようになることが重要です。
あなたは、どんな理由から疲れを感じることが多いでしょうか?
適切な解決アプローチをとるために、まずは自分がどんなことが原因で疲れることが多いのか、思い出してみましょう。
原因に気づいて、心が整理されるだけでもスッキリしますよ。
悩み別、おすすめの対処法、解決アプローチ
ここからは、HSPさんが抱えやすい「疲れ」の解決法、おすすめのアプローチについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
人ごみのザワザワした雰囲気、雑音、光などが苦手で疲れる
人ごみのザワザワした雰囲気や雑音、蛍光灯などの光で疲れることが多い方は、静かな落ち着く場所で休息をとる、またはノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を使うことがおすすめ。
適度に情報が遮断されるので、気持ちが楽になります。
また音と光への敏感さは、精神的なストレスによっても助長されるので、心のケアも重要です。
ストレス解消方法は人それぞれで、正解はありません。
プチ旅行、軽い運動、好きな音楽を聴くなどの趣味、友達やパートナーとの大切な時間を過ごすなど何でも構いません。
ストレスを緩和させることで、心に余裕ができ、雑音や余計な情報が気にならなくなります。
気を遣ってしまい人の誘いを断れず、疲れる
人からの誘いや頼まれごとは嫌いではないけれど、次第に頻度が高くなってきて疲れるように。そんな経験はないでしょうか?
断ることが苦手な背景には、「断ったら変に思われる」「迷惑をかけてはいけない」などの気持ちが潜んでいるかもしれません。
それ以外にも、相手の「こうして欲しい」という気持ちに気づき、自分の気持ちを抑えてそれに合わせてしまうことも影響しているでしょう。
相手の気持ちに合わせることは悪いことではありませんが、あなたがつらくなってしまうほどであれば、ぜひ自分を優先させてあげてください。
自分を優先させることが苦手という方は、自分の時間と相手時間をはっきりと分ける方法がおすすめです。
「この時間は相手の要望に応えるけれど、ここからここまでは自分の時間なので断ってもよい」と割り切ると、断りやすくなります。
また、これは私もよく使う方法ですが、「本当は行きたい」という気持ちを伝えつつ、「他の用事があるからと行けない」と理由を話して断ってみるのもおすすめです。
断る理由としては、「金欠なので」「仕事を頑張りすぎて疲れた」「家でやらなければいけない用事がたくさんある」などと言えば、大体の人は納得してくれるでしょう。
いきなりたくさんのことを断るのは難しいという方は、誘いや依頼内容について断りやすさをランクづけするとやりやすいです。最も断りやすいものに限定して断る練習をすると、次第にうまく、自然に断れるようになります。
やることが多くて疲れる
「毎日やることがいっぱいで、時間に追われる日々」
「マルチタスクが大変で一つ一つの作業に集中したい」
やることがたくさんあって疲れてしまうときは、優先順位をつけ、手を抜けるものは抜いて、重要なものにだけ力を入れる練習をしてみましょう。
また他には、まずは60%くらいの力で一通りタスクを終えてみて、まだ時間が残っているようであれば、可能な限り修正して質を高めていく方法をとると、うまくいくことも。
ある評判のいいメーカーさんは、何かヒット商品を作ろうとする際に、一気に完璧な完成品を作ろうとはしないそうです。いくつかアイデアを出して、修正してという流れを繰り返してひとまず形にする。その後で、修正点が見つかればさらに改善させて、徐々によい商品をつくり上げていくようなイメージです。
私も以前は完璧主義で、最初から100%を目指して仕事を行うこと傾向がありました。 ですが、60%の力で軽く仕事を終えた後に時間の許す限り修正を加える方法に変えてからは、時間に余裕が生まれ、仕事の質も高くなりました。
はじめは、手の抜きどころが分からなかったり、抜き方が分からなかったりするかもしれません。練習と経験を積んで、バランスよく力を使えるようになりましょう。
まとめ
今回はHSPさんが感じやすい疲れを取り除く方法についてお話しました。自分に合った方法、やってみたい解決策はありましたか?
HSPさんの生まれながらの感受性を鈍感にすることは難しいですが、刺激の影響を受けにくくすることは可能です。
イメージとしては「苦手な刺激があるのは分かるけれど、気が付けば気にならなくなっていた」という風に改善していきます。心理的にどの刺激、情報が重要かを無意識に選択し、重要なものだけに注意を傾けられるようになるからです。
当カウンセリングルームでは、オンラインカウンセリングを実施しています。まずは、お気楽にご相談ください。最初は思うようにいかないこともありますが、自分を信じて、適切な解決アプローチを踏めば、疲れやつらさは必ず軽減していきますよ。
11月先着3名様
初回カウンセリング
45分 5,000円
※はじめての方は初回カウンセリングをお申込みください。
※初回はオンラインでカウンセリングを行っています。Zoom・Skype・Line通話でのカウンセリングが可能です。
※初回カウセリングでは、現在のあなたの状態をお伺いして、今後の目標や方針を決めていきます。
LINEでのご相談
HSPやアダルトチルドレンのご相談を受け付けています。
HSPやアダルトチルドレンのお悩みの方やカウンセリングご希望の方は、友達追加ボタンを押して、メッセージをお送りください。
臨床心理士、公認心理師です。5年以上、都内の心療内科や脳神経内科で、うつ病、不安障害、HSP、アダルトチルドレンなど数多くのカウンセリングを経験してきました。HSPの創始者であるアーロン博士の「HSPに精通した専門家プログラム」を修了しています。